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イチジクの垣根仕立て・棚仕立てのやり方|省スペースで仕立てる剪定・誘引のコツ

Bijgewerkt: 2026-09-23

イチジクは主幹形や杯状仕立てで自由に枝を広げると立派な樹になりますが、庭の奥行きが取れない敷地や、境界のフェンス沿いを有効活用したい場合には、枝を平面的に仕立てる「垣根仕立て」や、棚に這わせる「棚仕立て」が向いています。どちらも骨格になる枝を計画的に配置して誘引するため、一文字仕立てより収穫できる枝の本数を確保しやすく、収量と省スペースを両立できます。

曲がった太い主幹
© pere prlpz, CC BY-SA 3.0

垣根仕立て・棚仕立てが向いている場面

  • 敷地の奥行きが浅く、樹を横に広げるスペースが取れない
  • フェンスや塀沿いに植えて、目隠しを兼ねて収穫量も確保したい
  • パーゴラやテラスの棚を日陰づくりと兼用したい
  • 枝の配置を管理しやすくして、脚立なしでの収穫や防鳥ネットの取り付けを楽にしたい

垣根仕立ての作り方

垣根仕立ては、フェンスや水平に張った支柱線に沿って枝を左右に誘引し、平面状に樹を広げる仕立て方です。植え付け時に主幹を地上30〜40cmほどで切り返し、そこから伸びた新梢のうち左右に向く2〜4本を骨格枝として選び、支柱線に紐で軽く固定します。骨格枝が伸びるにつれて等間隔で追加の支柱線を張り、その都度誘引し直して平面を保ちます。

誘引の時期と角度

  • 誘引の適期は枝がまだ緑色でやわらかい夏の間。木質化すると折れやすくなる
  • 骨格枝は地面と水平に近い角度まで倒すと、そこから出る側枝の勢いが揃いやすい
  • 結束は麻紐やビニタイで軽く。枝が太るぶんの余裕を持たせ、食い込みを防ぐ
  • 骨格枝から立ち上がる側枝は30cm前後の間隔で残し、それ以外は付け根から間引く

棚仕立ての作り方

棚仕立ては頭上に水平の棚を組み、そこに枝を這わせて日陰と収穫スペースを同時に作る方法です。主幹を棚の高さまで真っすぐ伸ばし、棚面に達したら先端を止めて左右に骨格枝を振り分けます。骨格枝は棚の格子や針金に沿わせながら伸ばし、そこから垂れ下がる新梢に実をならせます。棚仕立ては枝が日光を独り占めしやすく葉も茂りやすいので、内側が混み合わないよう夏の間に間引き剪定を行うことが欠かせません。

仕立てに向く品種

垣根・棚のどちらも骨格枝を計画的に配置する仕立てなので、枝の伸びが比較的おとなしく分枝しやすい品種のほうが扱いやすい傾向があります。コンパクトにまとまりやすいViolette de Bordeauxは垣根仕立てとの相性が良く、樹勢が強く枝数を確保しやすい桝井ドーフィンは棚を早く覆いたい場合に向きます。どの品種でも仕立てが完成するまでは2〜3年かかるため、焦らず骨格枝を育てる意識が大切です。

仕立て後の管理

骨格枝が決まったあとは、そこから毎年出る新梢を残す・間引くの判断が中心になります。骨格枝に近い側枝を優先して残し、込み合った部分や骨格枝と平行に伸びて重なる枝は早めに付け根から切ります。冬の剪定では、その年に実をつけ終わった古い側枝を骨格枝の際まで切り戻し、翌年の新梢に更新していくと、垣根や棚の面を薄く保ったまま収量を維持できます。

垣根仕立て・棚仕立てはどちらも完成までに数年かかりますが、一度骨格ができれば毎年の作業は「新しい枝を並べて古い枝を更新する」だけに単純化できます。狭い庭やベランダ脇の一角でも収穫量を確保したい場合は、通常の仕立て方と合わせて検討してみてください。他の仕立て方との比較はイチジクの仕立て方、実際の写真での事例は掲示板でも探せます。

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