イチジクのひこばえ(萌芽枝)で増やす方法|株分けのやり方と注意点
Mis à jour: 2026-09-02
イチジクは挿し木や接ぎ木のほかに、株元から伸びてくる「ひこばえ(萌芽枝)」を掘り上げて独立させる、株分けに近い方法でも増やせます。すでに根が付いた状態から始められるのが利点ですが、株の由来によっては増やした株の性質が親株と異なる場合があるため、事前に押さえておきたいポイントをまとめました。

ひこばえとは
ひこばえは、株元や地表近くの根から伸びてくる新しい枝のことです。イチジクは根が浅く張る性質があり、剪定や株の老化、根が傷んだときの回復反応などをきっかけに、株元からひこばえが多く出やすくなります。放置すると主幹への養分が分散してしまうため通常は間引きの対象になりますが、根が付きやすいひこばえを選んで掘り上げれば、そのまま独立した苗として活用できます。
自根株と接ぎ木株での違い
この方法で増やした株が親株と同じ性質になるかどうかは、株の由来によって変わります。挿し木や取り木で育てた自根の株であれば、ひこばえも同じ木の根から出ているため基本的に親株と同じ性質を受け継ぎます。一方、台木に品種を接いだ接ぎ木株の場合、接ぎ木部分より下(台木側)から出たひこばえは台木の性質になり、接いだ品種とは異なる株に育つ可能性があります。掘り上げる前に、そのひこばえが接ぎ木部分より上から出ているか下から出ているかを確認しておくことが大切です。
掘り上げる時期とやり方
作業に向くのは株が休眠している落葉期です。休眠期であれば根への負担が少なく、株分け後の活着もしやすくなります。
- 株元の土を少しずつ掘り、ひこばえの根がどこまで親株の根とつながっているかを確認する
- ひこばえ自体に細根がある程度ついていることを確認してから、親株側との連結部分を清潔な刃物で切り離す
- 切り離した株はできるだけ早く鉢や植え付け場所に植え、たっぷり水を与えて土を落ち着かせる
根が少ないひこばえは無理をしない
掘ってみて細根がほとんどついていない場合は、無理に切り離さず見送るのが無難です。根量が少ないまま独立させると、その後の活着率が大きく下がります。判断に迷うときは、その年は間引きだけにとどめて、翌年以降にあらためて根の張り具合を確認する方法もあります。
株分け後の管理
根付くまでの数週間は、地上部の伸びよりも発根を優先させたい時期です。強い日射や乾燥、逆に過湿を避け、風の当たらない半日陰で管理すると株の消耗を抑えられます。新芽が動き出し、葉が安定して展開してきたら順調に活着したサインです。
ひこばえを使った株分けは、根付きから始められる手軽な増やし方ですが、接ぎ木株では品種が変わってしまう可能性がある点を踏まえて選ぶ必要があります。掘り上げた株がどの品種にあたるか判断に迷うときは、掲示板で写真とあわせて相談してみるのもひとつの方法です。
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