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イチジクの穂木の採り方・保存方法|挿し木・接ぎ木を成功させる下準備

Päivitetty: 2026-08-29

挿し木や接ぎ木の成功率は、穂木(挿し穂・接ぎ穂として使う枝)の状態に大きく左右されます。せっかく良い枝を切っても、採取のタイミングを誤ったり保存中に乾燥・凍害を受けたりすると、発根や活着が一気に難しくなります。この記事では穂木を採る時期と枝の選び方、休眠期の保存方法、保存中に注意したい点をまとめました。

育ってきた実生苗
© Famartin, CC BY-SA 4.0

穂木を採る時期

穂木の採取は、木が完全に休眠している時期に行うのが基本です。落葉が済んでから翌春の芽が動き出す直前まで、寒冷地では厳寒期を避けた1〜2月頃、温暖な地域ではもう少し幅を持たせて採ることができます。芽が動き始めてから切ると枝の中の養分が芽の展開に使われてしまい、挿し木・接ぎ木どちらでも活着率が落ちやすくなります。反対にまだ紅葉や落葉が終わっていない時期は枝が十分に充実していないため、落葉を確認してから採取するのが無難です。

枝の選び方

同じ木でも枝の状態によって発根・活着のしやすさは変わります。次のような点を目安に選ぶと失敗が少なくなります。

  • その年に伸びた充実した新梢(前年枝)を使う。細すぎる徒長枝や、逆に極端に太い枝は避ける
  • 節間が詰まっていて、芽がしっかり膨らんでいる枝を選ぶ
  • 病害虫の食害跡や傷、変色のない健全な枝を選ぶ
  • 日当たりの良い場所で育った枝は充実度が高く向いている
  • できれば午前中の涼しい時間帯に切り、切ったらすぐ乾燥を防ぐ

採取後の保存方法

冷蔵保存

家庭で扱いやすいのは冷蔵庫での保存です。採取した枝を適度な長さ(挿し木なら15〜20cm程度、接ぎ木用は用途に合わせて調整)に切りそろえ、乾燥しないよう湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにポリ袋に入れて密閉します。野菜室など0〜5℃程度の低温を保てる場所で保管すると、春の作業まで数週間から2〜3ヶ月ほど休眠状態を保てます。定期的に袋の中を確認し、カビの兆候があれば拭き取るか包み直してください。

土中・屋外での保存

本数が多い場合や冷蔵庫のスペースが限られる場合は、屋外で土に埋めて保存する方法もあります。日陰で水はけの良い場所に穴を掘り、穂木を横向きに並べて土をかぶせ、乾燥や凍結からある程度守ります。豪雪地帯では雪の下に埋める「雪中保存」も低温かつ湿度が安定するため向いています。いずれも掘り出すタイミングを忘れないよう、目印を立てておくと安心です。

保存中に注意したいこと

  • 乾燥は活着率を大きく下げる最大の原因。切り口が乾いていないか定期的に確認する
  • 逆に水分過多や密閉しすぎるとカビが発生しやすいので、様子を見て包み直す
  • 複数品種を保存する場合は、油性ペンやラベルで品種名を必ず書いておく(混同すると後で品種が分からなくなる)
  • 保存期間が長くなりすぎると穂木の体力が落ちるため、目安として春の作業予定から逆算して採取時期を決める

穂木の状態は挿し木・接ぎ木どちらの成否にも直結する下準備です。休眠期に健全な枝を選んで採取し、乾燥と凍害を避けて保存すれば、春の作業を落ち着いて進められます。具体的な挿し木・接ぎ木の手順は品種図鑑や関連記事も参考にしつつ、うまくいかない場合は掲示板で枝の状態を写真付きで相談してみるのもおすすめです。

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